「よし、ちゃんと家計簿をつけよう」と始めてみた。
最初はシンプルだったのに、気づくと項目が増えていく。
食費だけじゃなく、外食費も別に分けたい。
日用品と衛生用品も違うはず。
交通費、医療費、子ども費、美容費……。
丁寧につけようとするほど、項目は増えていきました。
そしてある日、レシートが何枚もたまっていることに気づく。
「あとでまとめてつけよう」が重なって、
1週間分、2週間分と未記録のまま積み上がっていく。
いざつけようとすると、気合が必要です。
レシートを並べて、項目ごとに仕分けして、電卓を叩いて。
それだけで30分、1時間とかかってしまう。
そうなると、もう家計簿を開くのが億劫になってしまう。
しかも、苦労してつけても、「で、結局うちの家計はどうなの?」がわからない。
ただ数字を記録しているだけで、家計の把握には、なっていませんでした。

私自身も、若いころに同じ経験をしました。
老後のことや教育費のことが頭をよぎっても、
何から手をつければいいかわからないまま、時間だけが過ぎていきました。
アラフィフになった今、振り返って思うのは
「30代のうちに、支出を見える化するだけでよかった」ということです。
難しいことは何もいりませんでした。
支出を「4つ」に分けるだけで、お金の流れは十分に見えてきます。
この記事では、家計簿が続かない方でも今日からできる、
シンプルな支出の見える化の方法をご紹介します。
覚えるのはこの4つだけでいい
完璧な家計簿より、続く家計管理のほうが、ずっと価値があります。
家計管理の目的は、記録を完璧にすることではなく、
「今月どんな支出があったか」をざっくり把握することです。
そのためには、4つの分類で十分なのです。
支出は次の4つに分けるだけで、お金の流れが見えてきます。
「分けるのが面倒」という方には、銀行口座やカードと連携して自動で集計してくれる家計管理アプリが便利です。私はマネーフォワード MEを使っています。
- 固定費(家賃・光熱費・通信費・保険料など)
- 食費(スーパー・コンビニ・外食)
- 日用品(洗剤・シャンプー・おむつなど)
- その他(迷ったらここ)

それぞれの中身と、なぜこの4つなのかを一緒に見ていきましょう。
① 固定費|一度見直せばずっと効く
毎月ほぼ同じ金額が出ていくもの。
- 家賃・住宅ローン
- 水道光熱費
- 通信費(スマホ・インターネット)
- 保険料
- サブスクリプション(サブスク。動画配信や音楽配信など毎月定額で使うサービス)
家計の中でいちばん改善効果が大きい項目です。
一度見直せば、その効果がずっと続きます。
スマホ代や保険料を月3,000円下げるだけで、年間3万6,000円の節約になります。
② 食費|日常の中で調整しやすい
食べることにかかるお金。スーパー・コンビニ・外食をすべて含めます。
日々の生活の中で変化が出やすい項目です。
「今月は外食が多かった」という変化を毎月確認することで、
生活の感覚と数字がつながってきます。
③ 日用品|見えにくい無駄が出やすい
生活に必要な消耗品。シャンプー・洗剤・ティッシュ・子どものおむつなど。
ドラッグストアでのついで買いや、まとめ買いしすぎた在庫など、
無駄が出やすい分類です。金額を見ると「思ったより多かった」と気づく方が多いです。
④ その他|迷わないための受け皿
上の3つに入らないもの全部。
交通費・医療費・衣服・レジャー・美容・交際費など、
迷ったらここに入れてしまってOKです。
「どこに入れればいいかわからない」で手が止まらないよう、
この受け皿があるだけで、記録のストレスがぐっと減ります。
なお、夫婦それぞれの「お小遣い」もここに入れてしまってOKです。
固定費として毎月一定額を渡している場合は、固定費に入れる方法もあります。
「その他」の中でも、車検・家電の買い替え・入学準備など「いつかは来る大きな出費」は、あらかじめ積み立てておくと家計が安定します。特別費とは?|急な出費に困らないシンプルな積立方法で詳しく解説しています。
実際のやり方:1か月分を書き出してみる
難しい準備は何もいりません。
私が使っているのは、マネーフォワード MEというアプリです。
銀行口座とクレジットカードを連携しておくと、
引き落としやカード払いの履歴が自動で入ってきます。
現金で払ったものだけ、その都度手入力するだけです。

アプリを使わない場合は、カードの明細を見るだけでも十分です。
固定費のほとんどはカード払いや口座引き落としのはずなので、
明細を開けば大部分が把握できます。
あとは4つの分類に振り分けて、合計を出すだけ。
固定費: 円
食費: 円
日用品: 円
その他: 円
100円単位で把握できると、より正確な家計の全体像が見えてきます。
夫婦の支出は、できれば合わせて把握するのが理想です。
家計全体のお金の流れが見えて、改善もしやすくなります。
ただ、夫婦で財布が分かれている場合は、まず自分の分だけでも大丈夫です。
「片方だけでも見える化する」ところから始めてみてください。
現金払いでレシートがない部分は、最初は「その他」にまとめてしまいましょう。
把握できた範囲だけでも書き出してみると、全体の輪郭は見えてきます。
4分類で見えてくること
4つの合計が出たら、一般的な目安と照らし合わせてみましょう。
| 分類 | 目安の割合(手取りに対して) |
|---|---|
| 固定費 | 40〜50%以内 |
| 食費 | 15〜20%以内 |
| 貯蓄・投資 | 20%以上(目標) |
(※あくまで一般的な目安です。家族構成や生活スタイルによって異なります)
- 固定費が50%を超えていたら、見直しのサインかもしれません
- 食費が20%を超えていたら、外食の頻度を振り返るきっかけになります
- 「その他」が膨らんでいたら、何が入っているか少し確認してみましょう
また、手取りの20%を貯蓄・投資に回すことが、長期的な家計改善の目標とされています。
まずは自分の支出の合計が、手取りの80%以内に収まっているか確認してみてください。
完璧に把握できなくても大丈夫です。
「固定費が思ったより高かった」「日用品に結構かかっていた」
というざっくりとした気づきが、次の行動につながります。
私が「見える化」して気づいたこと

私も以前は、家計簿はつけていたのに、家計を把握できていませんでした。
記録はしているのに、「で、結局うちはどうなの?」がわからない状態が続いていました。
あるとき支出を分けて集計してみたら、固定費——とくに保険料の大きさに、正直驚きました。
「こんなに出ていたのか」と。
その後、保険を見直し、スマホも格安SIM(大手キャリアより月額が安いスマートフォン回線サービス)に乗り換えました。
固定費が大きく変わりました。
見えていなかったから気づけなかっただけで、見えたら、すぐに動けたのです。
今思うのは、もっと早くやっていたら、もっと早く楽になれたということ。
難しいことは何もなかったのに、「いつかちゃんとやろう」と後回しにしていたのが、
正直なところです。
だからこそ、今この記事を読んでくださっているあなたには、
今日から始めてほしいと思っています。
次のステップへ
固定費の見直しと並行して、貯金の仕組みをつくっておくと家計がさらに安定します。
支出が把握できたら、次はこちらがおすすめです。
→ 貯金が続かない人へ|意志に頼らない先取り貯金のシンプルな始め方
児童手当を受け取っている方は、生活費口座と分けて管理するだけで使い道が変わります。
家計の全体象が見えてきたら、次は生活防衛資金の準備へ。いくら必要か、どう貯めるかを解説しています → 生活防衛資金はいくら必要?|子育て世帯でもムリなく決めるシンプルな目安
まとめ:まずは書き出すだけでOK
この記事でご紹介したことをまとめます。
- 家計管理は「固定費・食費・日用品・その他」の4つに分けるだけでOK
- 完璧に記録しようとしなくていい。100円単位で十分
- 見えるだけで、気づきと行動が変わる
「なんとなく不安」から「なんとなく把握できている」に変わるだけで、
毎月の気持ちのザワザワがずいぶんラクになります。
完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
まずは1か月分の支出を、この4つで集計してみてください。
小さな一歩が、半年後・一年後の自分を変えてくれます。
あなたのペースで、一緒に進んでいきましょう。

