投資って、やった方がいいのはなんとなく分かる。
でも「損したらどうしよう」「難しそう」「仕組みがよく分からない」と、なかなか一歩が踏み出せない——。
そんな気持ち、私もずっと持っていました。
旧NISAのころは、投資が怖くてよく分からないものとして敬遠していました。新NISAが始まるタイミングでようやく重い腰を上げて、YouTubeでお金の勉強を始めました。最初はよく分からないまま、ユーチューバーの説明通りに口座を開いて、とにかく始めてみた感じです。
それから3年目に入ったばかり。まだまだ勉強中の初心者ですが、続けてきたからこそ分かってきたことがあります。
この記事では、積立投資の基本的な仕組み・メリットとデメリット・暴落を経験しても続けられた理由、そして無理なく続けるための3つのコツをまとめました。
「怖い」をゼロにする方法はありません。でも、怖さと上手に付き合う方法は、あります。
投資が不安に感じるのは、当たり前のことです
「投資で損した」「老後の資金を溶かした」——そんな話、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
私自身も、投資と聞くとどこかうさんくさいイメージがあって、「真面目に働いて貯金するのが一番」と長い間思っていました。
でも、よく考えてみると、そのイメージのほとんどは「投資」ではなく「投機」の話だったのです。
この違いを知ったとき、正直「もっと早く知りたかった」と思いました。
「投資」と「投機」は別物です


「投資って結局、怖いものなんじゃないの?」

「それ、実は投機のイメージを見ていたのかもしれません
積立投資を表す言葉が「長期・分散・積立」だとしたら、その反対が投機です。
| 積立投資 | 投機 |
|---|---|
| 長期(時間をかけて育てる) | 短期(すぐに結果を出そうとする) |
| 分散(多くの銘柄に広げる) | 集中(一点に賭ける) |
| 積立(毎月コツコツ買い続ける) | 一括(タイミングを狙って一気に動かす) |
投機は「短期・集中・一括」。怖い話のほとんどは、こちら側の話です。
「投資が怖い」と感じていたのは、実は投機のイメージを見ていたのかもしれません。
積立投資は、「長期・分散・積立」の3つを組み合わせて、時間をかけてコツコツ増やす方法です。一攫千金を狙うものではありません。地味だけど、堅実に続けるものです。
積立投資の3つのキーワード

長期
積立投資は、短期間で結果を出すものではありません。
積立投資に回すのは、近いうちに使う予定がないお金にすることが大前提です。生活費や、すぐ必要になるお金は投資に回してはいけません。
「投資に回せるお金なんてない…」という方は、まず固定費の見直しから始めるのが近道です。スマホ代や保険料を見直すだけで、月数千円の余裕が生まれることがあります。
→ 節約してもお金が残らない人へ|子育て中でも月1万円浮いた方法15選
私は「長期」を15年以上と考えています。
途中で価格が下がることはあります。でも、15年以上先に使う予定のお金なら、回復するのを待てます。「来月使うお金」なら下落は困りますが、「15年以上先に使うお金」なら焦らなくていい。長期投資のリスクが和らぐのは、そういう理由です。
「近いうちに使わない予定のお金」があるなら、積立投資を考えてみる価値があります。
分散
一つの会社の株だけを買うと、その会社が不調になったときに大きな打撃を受けます。
投資信託(インデックスファンド)とは、株式市場全体に連動する金融商品のことです。一つ買うだけで、世界中の多くの会社に分けて投資できます。
ただし、会社の数が多ければ必ず分散できているわけではありません。「AI関連企業だけ」「テクノロジー企業だけ」に絞ったファンドは、会社数が多くても業種が偏っています。テクノロジー全体が落ち込んだとき、まとめて下がります。
分散が効いているのは、業種が幅広く広がっているファンドです。 「全世界株式」は業種も国も幅広く分散しています。「S&P500(アメリカの代表的な500社に連動するファンド)」はアメリカ中心ですが、業種は幅広く分散しています。どちらも積立投資として人気があります。
積立
毎月決まった金額を、自動的に買い続けることです。
毎月1万円ずつ買い続けるとします。投資信託の値段が高い月は少ししか買えません。値段が安い月はたくさん買えます。これを続けると、自然と「高いときに買いすぎず、安いときに多く仕入れる」という形になります。これを「ドルコスト平均法」といいます。
「絶好のタイミングを狙って一気に買う」より、毎月コツコツ買い続ける方が、結果的にムラが出にくいのです。
積立投資のメリット
「月100円からできる」「タイミングを考えなくていい」——これが積立投資の一番の魅力です。
① 月100円から始められる
NISA(少額投資非課税制度)のつみたて投資枠は、月100円から始められます。
まずは月1,000円から始めて、慣れてきたら増やせばいいのです。
② 投資のタイミングを考えなくていい
「今は高いから買い時じゃない」「もう少し待った方がいい」——。
こういった判断は、プロでも難しいことです。毎月決まった日に自動購入する積立なら、タイミングを悩む必要がありません。
私自身も、最初に積立の設定をしたあとはほぼ放置しています。毎月自動で買われているので、特に何もしていません。
「一度設定したら、あとは放置でいい」——これが、忙しい方にこそ積立投資をおすすめする理由です。
③ 長期で見ると安定しやすい
長期で積み立てを続けるほど、一時的な下落をカバーできる時間が増えます。短期では上下しても、長い目で見ると右肩上がりになりやすいといわれています。
もちろん、将来の結果を保証するものではありません。ただ、時間を味方につけるという考え方が、積立投資の根本にあります。
積立投資のデメリット(正直に書きます)
積立投資は銀行預金とは違います。積み立てた金額より残高が下回る、いわゆる「元本割れ」が起こることがあります。
株式市場は、景気・政治・自然災害などで上にも下にも動きます。上がれば嬉しくなり、下がれば不安になる。その繰り返しが、積立投資を続けるうえで一番しんどいところかもしれません。
私自身、始めてから元本割れした時期もありました。一方で増えた時期もあり、今のところトータルではプラスになっています。ただ、最近は相場が良いといわれている時期でもあります。これがいつまで続くかは誰にも分かりません。
増えるかどうかは誰にも保証できません。それでも私が続けているのは、世界はゆっくりと良くなっていくと信じているからです。スマホは便利になり、医療は進歩し、生活は豊かになってきた。その成長に少しだけ乗っかるのが、積立投資の考え方だと思っています。
私が体験した「暴落」の話

投資を始めて2年目に入ってしばらくしたころ、市場が大きく下落しました。いわゆる「トランプショック」です(2025年春、トランプ氏の関税政策などをきっかけに起きた急激な株価変動のことです)。
ニュースでも株式相場の話題が連日流れ、「暴落が来る」「もっと下がる」といった不安をあおる動画も多く出回っていました。一方で、私がよく見ているYouTubeでは「売るな」「ガチホ(持ち続けること)」という話が続いていました。
どちらの情報を信じるかで、取る行動は全然変わります。私は後者を信じて、積立を続けることにしました。それもあって、私自身は比較的落ち着いていられました。
残高はかなり減りました。ただ、その前の相場が良かったこともあり、元本割れはしませんでした。投資しなければよかったとは思いませんでした。
あのとき落ち着いていられたのは、事前に「下落は起きるもの」と学んでいたからだと思っています。
それでも続ける理由
私が積立投資に回しているのは、15年以上先に使う予定のお金です。老後の資金、子どもの教育費——すぐには使わないお金だからこそ、多少の上下には動じなくていいと思っています。
今年・来年の残高の変動は、大きな流れの中の小さな揺れに過ぎません。
アラフィフになった今、「もっと早く始めておけばよかった」と思うことが正直あります。ただ、NISAが整い、低コストのファンドが選びやすくなったのはここ数年のことです。今は間違いなく、これまでで一番始めやすい環境になっています。30代でこの記事を読んでくださっているあなたは、ちょうどいいタイミングにいると思っています。
ゴールを見据えていれば、途中の下落は気にならなくなる——これは、始めてみて初めて分かったことでした。
積立投資を続けるためのコツ3つ
① 投資の目的をはっきりさせる

「投資した方がいいのは分かるけど、何のために始めたらいいか分からない」

「まずは目的と期間を決めてみましょう。それだけで続けやすさがぐっと変わります」
これが一番大切だと思っています。
「なんとなく投資した方がいいと聞いたから」という理由だけでは、下落したときに踏ん張れません。残高が減るたびに「やめようかな」と迷ってしまいます。
逆に、目的がはっきりしていれば、多少の上下は気にならなくなります。
「子どもが18歳になるまでの15年間、教育費のために積み立てる」
「老後の生活費の一部を、60歳までに準備する」
こんなふうに目的と期間を具体的に決めることが、続けるための一番の土台になります。
まだ決まっていない方は、夫婦で話し合うきっかけにしてみてください。「何のために貯めるか」が共有できると、家計全体の方向性も整いやすくなります。
教育費の準備の仕方については、こちらで詳しくお伝えしています。
→ 子どもの教育費、どう貯める?無理なく続くシンプルな考え方と始め方
投資に回すお金を先に確保する仕組みとして、先取り貯金も合わせて取り入れると効果的です。
→ 貯金が続かない人へ|意志に頼らない先取り貯金のシンプルな始め方
目的のない投資は、嵐の中を地図なしで進むようなものです。まず「何のために」を決めましょう。
② 価格を毎日チェックしない
正直に言うと、私もほぼ毎日のように残高を確認してしまっています。上がれば嬉しくなり、下がると少し落ち込む。その繰り返しです。
ただ、頻繁にチェックしても結果は変わりません。積立投資は設定したら基本的にそのまま続けるものなので、毎日見る必要はないのです。
理想は月1回か、3ヶ月に1回程度。私はまだそこには至っていませんが、「下がっても売らない」だけは守っています。
③ 自動積立の設定をして放置する
証券口座の設定で「毎月〇日に〇〇円購入」と設定したら、基本的にそのままにします。
手動で買うと「今下がっているけど、もっと下がるかもしれないから様子を見よう」と迷いが生じます。自動化することで、感情を挟まずに続けられます。
「仕組みにしてしまえば、忙しくても続けられる」——これが積立投資の最大のコツです。
まとめ:基本を知ったら、あとは始めるだけ

積立投資を始めるうえで、まず確認してほしいことがあります。
投資に回すのは、近いうちに使う予定がないお金にしてください。
生活費や、1〜2年以内に使う予定のお金を投資に回すのはリスクがあります。でも、15年以上先に使う予定のお金なら、途中の上下に慌てなくていい。それが積立投資の前提です。
その前提が整ったうえで、この記事で書いてきた「投資と投機の違い」「長期・分散・積立の考え方」「目的を決めること」を知っていれば、暴落が来ても慌てずに続けられます。私自身がそうでした。
完璧に理解してから始める必要はありません。でも、基本を知ってから始めることで、続けられる確率はぐっと上がります。
まずは月1,000円でいい。まずは証券口座を開くだけでいい。
「近いうちに使わないお金で、目的を決めて、少額から」——これが積立投資を始める三つの条件です。
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