子どもが寝静まった夜、ふと通帳を見てため息をついた経験、ありませんか?
食費も日用品も気をつけているのに、なぜかお金が減っていく。
「どこに消えているんだろう」と思いながら、保険料の引き落としをなんとなくスルーしていた——。
私もそうでした。
結婚して、子どもが生まれて、気づいたら保険料だけで月10万円を超えていました。
アラフィフになった今、若いころの自分にいちばん言ってあげたかったのは「保険、見直したほうがいいよ」という一言です。
この記事では、私が保険を見直した実体験と、具体的な手順をお伝えします。
「保険を減らしても大丈夫かな」と感じている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
保険を減らしても大丈夫か不安な気持ち、よくわかります
「万が一のためのもの。減らして何かあったらどうしよう」
そう感じて、なかなか手をつけられない方は多いと思います。
私もそうでした。
「何かあったときに家族や自分を守れるよう、安心していたい」という気持ち、よくわかります。
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
月10万円の保険料は、年間120万円です。
10年で1,200万円。
もちろん何かあったときは、保険の保障がありますが、何もなければこの金額が毎月手元から出ていくことになります。
「本当にこれだけの保険が必要なのか、保障は足りているのか」と、一度確認してみる価値は十分にあると思います。
気づいたら月10万円以上払っていました
少し私の体験をお話しさせてください。
結婚して、子どもが生まれて、「将来のために保険に入っておこう」という気持ちが強くなった時期がありました。
知人に保険会社に勤めている人がいたこともあり、勧められるままに加入してきました。
保険の知識もなく、「保険にいくら必要なのか」がわからないので、これで十分なのかも判断できない。
見直すという発想自体が、当時の私にはありませんでした。
貯蓄型保険、医療保険、個人年金保険、がん保険など、気づいたら月10万円以上払っていました。
書き出してみて、初めて「こんなに払っていたのか」と気づきました。
それまでは、保険料が家計を圧迫しているとは思いもしませんでした。
「なんとなく払い続けていた」のが、いちばんの問題でした。
見直した結果、保険料は見直し前の半分以下になりました。
必要な保障を一つひとつ確認していったら、整理できました。
減った分は貯金と、老後のための積立投資に回しています。

保険が増えすぎてしまう3つの原因
なぜ保険はこんなに増えてしまうのでしょうか。
私自身の経験と、同じような状況の方からよく聞く話をもとに3つお伝えします。
① 「不安」のまま判断してしまう
保険の相談窓口では「万が一のとき、ご家族が困らないように」という言葉が出てきます。
子育て中は特に、この言葉が響きやすい。
不安な気持ちのまま判断すると、「念のため」という保険が少しずつ積み重なっていきます。
必要かどうかより、「後悔したくない」「安心していたい」という気持ちで決めてしまうんですよね。
② 公的保障の存在を知らない
日本には「高額療養費制度(こうがくりょうようひせいど)」という制度があります。
これは、医療費の自己負担に上限を設けてくれる公的な制度です。
たとえば、高額な医療費がかかっても、所得に応じて自己負担額に上限が設けられます。
思っているより、かなり抑えられるケースが多いです。
ほかにも、一定額以上の医療費を支払った場合に税金が戻る「医療費控除」という制度もあります。
こうした公的な備えを知らないまま「入院が怖い」と感じて、医療保険を厚くしすぎているケースはとても多いです。
私もそうでした。
③ 保障が重複している
共働きのご家庭では特に多いパターンです。
夫婦それぞれが個別の保険に加入した上に、会社の団体保険もある。
気づかないうちに、同じリスクに何重にも備えているケースがあります。
死亡保険が2本ある、医療保険とがん保険で入院給付が重なっている、といったケースはよくあります。
「重なっている保障」に費用がかかっていることに、気づいていない方は少なくありません。
保険は「必要最小限」でいい
ここで、大切な考え方をお伝えします。
保険の役割は、「起きたときに家計が壊れるリスク」だけをカバーすること。
貯金で対応できること、公的保障でカバーできること——そういったリスクのために保険に入る必要はありません。
「すべてのリスクに保険で備えようとする」から、保険料が膨らんでいくんです。
保険が本当に必要な場面は、意外と限られています。
- 家族を養っている人が亡くなったとき(収入がゼロになるリスク)
- 長期間働けなくなるほどの大病・怪我をしたとき
これ以外のリスクの多くは、貯金や公的保障で対応できます。
「保障は必要最小限に絞って、浮いたお金を貯金・投資へ」という考え方が、長期的には合理的です。
保険と同様に、スマホ代も見直しやすい固定費のひとつです。乗り換えの手順が気になる方は、こちらもどうぞ。
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若いころにこの考え方に気づいていたら、と今でも思います。
保険料を減らした分を教育費の積立や老後のための資産形成に回せていたら、と。
保険の見直し手順|5ステップ

では、具体的にどう見直せばいいか。
私が実際にやった手順をご紹介します。忙しい方でも、少しずつ進められます。
ステップ①:加入している保険を全部書き出す
まず「今、何に入っているか」を把握します。
保険証券(契約内容が書かれた書類)を全部引っ張り出して、一覧にしましょう。
「どこにしまったかな」という方は、銀行口座の引き落とし明細を確認すると保険会社名が出てきます。
| 保険名 | 月額 | 保障内容 | 加入した理由 |
| ○○生命 死亡保険 | 25,000円 | 死亡時3,000万円 | 子どもが生まれたとき |
| △△保険 医療保険 | 8,000円 | 入院1日5,000円 | 勧められたから |
こうして書き出すだけで、全体像が見えてきます。
ステップ②:月額の合計を出す
書き出したら、月額を合計します。
「合計○万円」という数字を見て、初めて「払いすぎかも」と気づく方はとても多いです。
まずこの数字を把握することが、見直しの第一歩です。
全部できなくても、合計を出すだけでも十分です。
ステップ③:それぞれの保険の「目的」を確認する
各保険が「何のために入っているのか」を確認します。
- この保険は、どんなときに使えるの?
- その状況は、今の自分に起こりうる?
- 貯金や公的保障で対応できない?
この3つを考えるだけで、「本当に必要か」がかなり見えてきます。
「勧められたから」「なんとなく不安だったから」という理由だけの保険は、見直し候補になります。
ステップ④:やめてもいい保険を検討する
以下のような保険は、見直しの候補になりやすいです。
過剰な医療保険
高額療養費制度があるため、入院給付金がとても手厚い保険は、保障を薄くできる可能性があります。
貯蓄型保険(養老保険・終身保険など)
保障と貯蓄を兼ねているため保険料が高めです。
他の積立方法と比べて本当にお得かどうか、一度確認してみましょう。
重複している保障
死亡保険が2本ある、医療保険とがん保険で入院給付が重なっているなど、ダブりがないか見てみましょう。
ステップ⑤:必要最小限に整理する
削れそうな保険が見えてきたら、実際に見直しを進めます。
「自分では判断できない」と感じる方は、まず保険や公的保障について少しずつ勉強してみることをおすすめします。
私自身も、勉強を始めてから初めて「こんなに払わなくてよかったんだ」と気づくことができました。
一度整理してしまえば、あとは保険料が自動で引き落とされるだけ。
見直しの手間は最初だけで、その後はずっと家計がラクになります。
見直しのときに気をつけたいこと
保険の見直しを進めるときに、いくつか注意しておきたい点があります。
いきなり全部解約しないほうがいい
一気に全部やめるのはあまりおすすめしません。
「この保険をやめたあと、何かあったら……」という空白期間が生まれないよう、段階的に進めるほうが安心です。
家族構成によって必要な保険は変わる
子どもが小さいうちは死亡保障を厚めに、子どもが独立したら薄くする——というように、ライフステージによって必要な保障は変わります。
「今の家族の状況」に合っているかどうか、定期的に確認することが大切です。
貯蓄型保険には注意が必要です
貯蓄型保険(養老保険・終身保険・学資保険・変額保険・外貨建て保険など)は、保障と貯蓄が一緒になった商品です。
解約すると、払い込んだ保険料より戻ってくるお金(解約返戻金)が少なくなることがほとんどで、解約したくてもしづらい状況になりがちです。
保険は保障のため、貯蓄は貯蓄のため。
この二つは分けて考えるほうが、長い目で見てシンプルでお得なことが多いです。
貯蓄型保険への加入を検討している方は、一度立ち止まって考えてみてください。

まとめ:まず保険証券を全部出してみてください
今日お伝えしたことをまとめます。
- 保険は「不安」から増えやすく、払いすぎになりやすい
- 高額療養費制度など、公的保障で対応できるリスクは多い
- 見直しは「書き出す→合計を出す→目的を確認する」の順で進める
まず保険証券を全部出して、月額を合計するだけでいいです。
金額を見て驚いた方は、それが見直しのスタートラインです。
全部を一気に変えなくていい。まずは「把握する」だけで、十分な一歩になります。
私も最初は「今までせっかく払ってきたのに、やめるのはもったいない」と思っていました。
でも実際にやってみたら、減った保険料が毎月手元に残るようになって、「もっと早くやればよかった」と感じました。
保険料が減れば、その分を教育費の積立や老後のための投資に回せます。
「保障を整えながら、お金を増やす」という両立は、難しく考えなくて大丈夫です。
気づいた人から、10年後・20年後の家計が変わってきます。
一緒に、できるところから始めてみましょう。
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