学資保険は必要?|やめた理由と代わりのシンプルな貯め方

学資保険か貯金・新NISAかで悩んでいる女性のイラスト 子育てとお金

「子どもが生まれたら、学資保険って入るものだよね」

そう思っていた時期が、私にもありました。

当時の私は、ほとんど調べないまま貯蓄型保険(保険料を積み立てながら将来まとまったお金を受け取れる保険)を契約しました。
それから20年近く経った今、子どもたちの教育費がいよいよかかり始めています。

あのころの自分に伝えたいことがある——そう思って、この記事を書いています。

学資保険のしくみ・メリット・デメリットを整理しながら、私がやめた理由と代わりにやっていることをお伝えします。
「自分に合うかどうか」を判断するヒントになれば嬉しいです。


学資保険は約4割の家庭が使っている

「まわりが入っているから、入っておいた方がいいのかな」
「でも実際、どれくらい意味があるんだろう」

あなたもそう感じていませんか?

子どもが生まれるタイミングって、いろいろな情報が一気に押し寄せてきますよね。
保険の案内が届いたり、ネットで調べても「入るべき」「入らなくていい」とどちらの意見も出てきたり。

実際のデータを見てみましょう。学資保険で教育資金を準備している家庭は約4割です(ソニー生命保険「子どもの教育資金に関する調査2025」)。
ただし、残りの約6割が「何もしていない」わけではありません。
預貯金や積立投資など、他の方法で準備している家庭が大半です。
約7割の家庭が何らかの方法で教育資金を積み立てているというデータもあります(中央労働金庫調査、2021年)。

「学資保険か、それ以外か」を選ぶ話であって、「準備するかしないか」ではないのです。

準備を始めること自体は早いほどいいです。
ただ、「とりあえず保険屋さんに言われるままに決める」だけは、私と同じ後悔につながるかもしれません。

結論からお伝えすると、学資保険は「必須」ではありません。

ただ、人によってはすごく合っているものでもあります。

大切なのは「まわりが入っているから」ではなく、「自分のお金の使い方と合っているか」で判断すること。
そのためにまず、しくみを整理してみましょう。


学資保険のしくみを整理しておこう

学資保険の仕組み|毎月保険料を払って満期にまとめて受け取るイメージ図

学資保険とは?

学資保険は、教育費(子どもが大きくなったときに必要なお金)を準備するための積立型の生命保険です。

毎月決まった保険料を払い続けます。
子どもが18歳になるなど一定の時期に、「満期保険金(まとめてお金が戻ってくる仕組み)」を受け取れます。

もう一つの特徴として、親(契約者)が亡くなった場合には、その後の保険料が免除される特約がつくことが多いです。
万が一のときも、子どもへの教育費を確保できる点が、保険らしいところといえます。

学資保険のメリット

  • 強制的に積み立てられる:毎月引き落とされるので、貯金が苦手な方でも続けやすい
  • 元本割れしにくい:満期まで続ければ、払った額より少しだけ多く戻ってくる(返戻率(へんれいりつ)が100%を超える商品が多い)
  • 万が一のときも安心:親に何かあっても、子どもへの教育費を確保できる

「貯めた分が確実に戻ってくる安心感」を重視したい方にとっては、心強い仕組みです。

学資保険のデメリット

  • 自由に引き出せない:途中解約すると、払った額より少ない金額しか戻らない(元本割れ)
  • 増え方は少なめ:元本割れしにくい分、大きく増えることは期待しにくい
  • 柔軟性が低い:「小学校のうちに使いたい」「急な出費に当てたい」といった場面に対応しにくい

「増やしたい」「柔軟に使いたい」という方には、少し物足りなく感じるかもしれません。

向いている人・向いていない人

向いている人:

  • 貯金が苦手で、強制的な仕組みがないと続かない
  • 元本割れが怖い。とにかく確実に貯めたい
  • 万が一の保障もあわせて持っておきたい

向いていない人:

  • 急な出費にも対応できる柔軟さがほしい
  • 少しでも増える可能性を持たせたい
  • すでに自分で先取り貯金(毎月給料から先に貯金に回す方法)を続けられている

「どちらでもない…」と感じた方は、下の表を参考にしてみてください。

学資保険先取り貯金+新NISA
強制力高い(自動引落)自分で設定が必要
元本割れにくい先取り貯金は安全・新NISAは変動あり
増え方少なめ新NISAは増える可能性あり
柔軟性低い(解約すると損)高い(いつでも引き出せる)
万が一の保障ありなし

次のセクションでは、私がどうやって決めたかを正直にお伝えします。


私が学資保険(貯蓄型保険)をやめた理由

なぜやめたのか。一言でいうと、お金の勉強を始めたら、続ける理由が見当たらなくなったからです。

上の子が生まれたときに契約した貯蓄型保険は、15年以上払い続けて解約しました。
受け取った金額は、元本よりほんの少し多い程度でした。
「保険はこういうもの」と思い込んでいたので、当時はそれほど気にしていませんでした。

下の子のときも別の保険を0歳から契約しました。

転機になったのは、新NISAが始まったタイミングです。
「これを機にちゃんと勉強しよう」と思い、投資や家計管理を本格的に調べ始めました。

そこで気づいたのは、保険の積立は「確実に戻る安心感」と引き換えに、自由度と増える可能性を手放しているということです。

「このまま続けるより、別の方法に切り替えた方がいい」と判断し、2つの保険をまとめて解約しました。
下の子の保険は株価の上昇もあってある程度増えていましたが、それでも新NISAの方がいいという結論に変わりませんでした。
解約したお金は、新NISAの積立に振り向けています。

実際に子どもの教育費を経験してわかることがあります。
「いつ・いくら必要になるか」は、意外と読めないものです。
塾に通い始めたり、部活でお金がかかったり。
使いたいときに動かせるお金がある方が、我が家には合っていました。

「もっと早くから勉強しておけばよかった」とも感じています。
だからこそ、早めに自分に合う方法を見つけてほしいと思っています。


代わりにやっている、シンプルな2つの方法

私が教育費の準備に使っているのは、この2つです。
同時に進めることで、確実に残す分と増やす分を両立させています。

先取り貯金と新NISA積み立てを同時に進めて教育費を準備するイメージ図

① 先取り貯金で確実に残す

先取り貯金(給料が入ったら先にお金を別口座に移しておく方法)は、意志の力に頼らずに貯められる方法です。

毎月決まった額を「教育費用」の口座に移しておくだけ。
使いたいときに引き出せますし、急な出費にも対応できます。

学資保険と違って途中でやめてもペナルティがないので、生活の変化にも合わせやすいです。

まずは「教育費用の口座」を一つ作るところから始めてみてください。
それだけで、お金の動きが見えやすくなります。

先取り貯金のシンプルな始め方はこちら
貯金が続かない人へ|意志に頼らない先取り貯金のシンプルな始め方

② 新NISAの積立も同時に進める

先取り貯金と並行して、新NISA(少額投資非課税制度(しょうがくとうしひかぜいせいど)=投資の利益に税金がかからない口座)での積立も同時に進めています。

役割の分け方はシンプルです。
先取り貯金は「数年以内に使う予定のあるお金」、新NISAは「大学進学など先の長いお金」——この2つを別々の目的で同時に積み立てていくイメージです。

新NISAでは毎月少額を投資信託(複数の株や債券をまとめて運用する金融商品)に積み立てていきます。

一つ大切なことをお伝えしておくと、元本保証ではありません。
値上がりすることも、値下がりすることもあります。

「近いうちに使う予定がないお金」で始めることが前提です。
長期間続けるとプラスになりやすいといわれていますが、「必ず増える」とは言い切れません。

お子さんの年齢によって比率は変わります。
大学まで時間がある場合は新NISAの比率を高めに、時間が短い場合は先取り貯金(現金)を厚めにするのが基本的な考え方です。

新NISAの始め方はこちら
新NISAの始め方|初心者でも迷わないシンプルな3ステップ


注意点:続けられることが、何より大切

学資保険でも、先取り貯金でも、新NISAでも——続けられることが一番大切です。

いくら良い方法でも、途中でやめてしまっては積み重ねられません。
生活費を圧迫するような金額を設定してしまうと、続かなくなります。

「いくら用意すればいいの?」という疑問がある方は、教育費の目安を先に知っておくと、準備の見通しが立てやすくなります。

子どもの教育費、どう貯める?無理なく続くシンプルな考え方と始め方

「完璧な方法」より「自分が続けられる方法」を選んでください。
それが、教育費準備の一番の近道だと私は思っています。


まとめ

学資保険に正解はありません。

  • 「確実に・強制的に貯めたい」→ 学資保険が合っているかもしれません
  • 「柔軟に使いたい・少しでも増やしたい」→ 先取り貯金+新NISAの積立がおすすめです

大切なのは、続けられる形で教育費を準備すること。

まず一つだけ——「教育費用の口座」を一つ作ってみてください。
「何に使うお金か」が見えるだけで、気持ちがずいぶん楽になります。

焦らなくて大丈夫です。
一緒に、できることから始めていきましょう。


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