新NISAで元本割れ|「下がってるよー」と眺めながら、売らずに続けたら戻った話

証券アプリのマイナスを見て困っている女性のイラスト 投資・お金の知識

新NISAを始めたあと、証券アプリを開いたら数字が赤くなっていた。

「元本割れしてる……どうしよう」

そんな不安を抱えて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。わかります。私も同じでした。実は私、新NISAを始めてすぐと、相場が大きく下がったときの2回、元本割れを経験しています。

この記事では、対策の解説ではなく、そのとき私が何を思って、どう過ごしていたかを、ありのままお話しします。同じように不安な方の、気持ちが少し軽くなればうれしいです。


元本割れの赤い数字、不安ですよね

証券口座を開いて、残高がマイナスになっている。あの赤い数字を見ると、気持ちがざわざわしますよね。

「私、始めるのを失敗したのかな」
「大事なお金が減っていく」

そんなふうに感じてしまうかもしれません。私も「始めたばかりなのに、もうマイナス?」と戸惑いました。数字が赤くなると、やっぱり気になります。

減っていく数字を見て、いい気分はしませんでした。今でも下がるのを見るのは、気持ちのいいものではありません。それでも私は、売らずに続けています。なぜそうできたのか、順番にお話ししますね。


私が新NISAで元本割れしたときの話

私が新NISAを始めたのは2024年、制度がスタートした年です。SBI証券で、全世界株式インデックスファンド(通称オルカン)を毎月コツコツ積み立てています。

その前に一つだけ。株式を含む投資信託は、値上がりもあれば値下がりもあり、元本が保証されているわけではありません。金融庁も、投資には元本割れのおそれがあると説明しています。

参考:金融庁|NISA特設ウェブサイト

だから私が投資に回しているのは、教育費や近々の出費ではなく、15年以上先まで使う予定のないお金(余剰資金)だけです。生活費や、数年以内に使うお金は入れていません。ここが、私が慌てずにいられた一番の土台でした。

1回目:始めてすぐの元本割れ

積み立てを始めてすぐ、口座はあっさりマイナスになりました。

始めて数か月後の2024年8月5日、日経平均株価が1日で12.4%下がりました。1987年以来の大きな下落で、「令和のブラックマンデー」とも呼ばれました。

参考:2024年の株価大暴落(Wikipedia)

始めたばかりで、いきなりお金が減る。嫌な気分になりました。お金が減っているのですから。

ただ、後悔はありませんでした。入れていたのが余剰資金だったからです。もしこれが生活費や、近々使う予定のお金だったら、気持ちはまったく違ったと思います。足りなくなって、下がっているのに取り崩す。それは本当につらいはずです。

彩香
彩香

余剰資金だったから、『減ったな』で済みました。生活費だったら、気持ちは全然違ったと思います

2回目:トランプショックで、また下がった

次に大きく下がったのは、その翌年の春です。

アメリカの関税政策への不安から、世界中の株価が下がりました。「トランプショック」とも呼ばれた場面です。私が積み立てているオルカンの基準価額(オルカンの値段)は、2025年1月24日のピークと比べて、4月18日時点で15%以上も下がったと報じられました。

参考:時事ドットコム|トランプショック、でもNISAやめず(2025年4月24日)

このときも、私の口座はしっかりマイナスでした。

私が一喜一憂しなくなった理由

2回とも、私は売りませんでした。というより、売ろうと思ったことがありません。

私が積み立てているのは、15年以上先まで使う予定のないお金です。目的は、遠い将来のために少しずつ育てること。だから、途中で下がっても上がっても、あまり気にしていません。大事なのは、ずっと先に右肩上がりになっているかどうか。今日や今月の値段ではありません。

支えになったのは、YouTubeで学んだ一つの考え方でした。私はリベ大(両学長)などのお金系の動画で勉強したのですが、そこで**「長期で見れば、これまでの歴史では下がったまま終わっていない」**と知りました。

ただし、これは過去がそうだったというだけです。これから先も同じとは限りません。

途中で下がっても、上がっても、淡々と積み立てる。

だから私は、赤い数字を眺めながらも、いつもと同じ金額を毎月積み立てました。

下落が大きかったときは、リベ大がライブ配信でタイムリーに解説してくれたのも、とても安心につながりました。「今こういう状況やで」と教えてもらえるだけで、安心できました。

そして今、どうなったか

その後、株価は回復しました。口座はプラスに戻り、今もプラスです。「戻った」と気づいたときは、やっぱりホッとしました。

ただ、ここははっきり書いておきます。今回はたまたま戻っただけで、投資なので同じように戻るとは限りません。

私が経験した下落は、わりとすぐに回復しました。でも過去には、リーマンショックのあと、株価が元の水準に戻るまで米国株で5年半ほどかかったともいわれています。

参考:楽天証券|回復まで何年かかったか検証! 米株ファンドで積立の場合

もしそんな長い下落が来たら、私だって怖いです。先のことは、誰にもわかりません。

値動きを気にしすぎずお茶を飲んでいる女性のイラスト

「不安でたまらない」ときに、一度考えてほしいこと

ここまで読んで、「私はもっと不安で、眺めているのもつらい」という方もいるかもしれません。

その強い不安は、もしかすると今の投資額や値動きが、自分に合っていないサインかもしれません。どこまで値動きに耐えられるか(リスク許容度)は、気持ちだけでなく、年齢、家計の状況や、お金を使う時期によっても変わります。

私はそこまで動揺しませんでした。だから、今のやり方が自分に合っていたのだと思います。でも、下がるたびに眠れない、生活が手につかない。それなら、一度立ち止まって見直してもいいころです。

  • 投資に回しているお金は、近いうちに使う予定のない余剰資金ですか
  • 毎日、何度も口座を見て疲れていませんか
  • 「これくらいなら下がっても大丈夫」と思える金額ですか

見る回数を減らすだけでも、気持ちはずいぶん落ち着きます。私も下がっているときは昼休みや寝る前に何度も見ていましたが、今はほとんど見ていません。「まったく気にならない」と言えば嘘になりますが、以前ほどではなくなりました。

実をいうと、この記事を書いている今(2026年9月)も、円高や半導体関連の株の下げで、私の口座はまた少しマイナスに振れています。それでも、もやっとはしても、焦ってはいません。

不安が大きいときほど、対策を焦るより、まず自分に合った金額と距離感を整える。それから少しずつ投資のことを学んでいけば大丈夫です。


まとめ|下がったとき、私がしたこと

新NISAを始めてすぐのときと、その後の大きな下落のとき。私は2回、口座の数字がマイナスになるのを経験しました。

赤い数字を見ると、やっぱり気になります。「このまま下がったらどうしよう」と思うこともありました。

それでも私が売らずに続けられたのは、

  • 近いうちに使う予定のないお金で積み立てていた
  • 長期で続けるつもりで始めていた
  • 下落したときにどう考えるかを、あらかじめ勉強していた

この3つがあったからだと思います。

その後、私の口座はプラスに戻りました。でも、これはあくまで今回の話です。これからも同じように戻るとは限りません。

今でも相場が下がれば、ちょっと嫌な気持ちにはなります。それでも以前ほど、赤い数字に振り回されなくなりました。

もし今、元本割れしていて不安なら、まずは「自分はどれくらいのお金なら、下がっても大丈夫なのか」を一度考えてみてもいいかもしれません。

私も、最初から平気だったわけではありません。「下がってるよー」と眺めながら、少しずつ慣れていきました。


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