「投資を始めたいけど、何から手をつければいいんだろう?」
そう思ってYouTube(リベ大など)で調べていると、必ずといっていいほど出てくる言葉があります。
「生活防衛資金」。
私も最初、何のことか全くわかりませんでした。
でも、この「正体」と「わが家に必要な金額」がわかったことで、迷いなく投資の一歩を踏み出せるようになりました。
この記事では、子育て世帯がまず準備したい金額と、無理なく貯めるコツをわかりやすく解説します。
生活防衛資金とは?

病気・ケガ・失業など「もしものとき」に使うための現金で、NISAなどの投資とは別に、すぐに引き出せる口座に置いておくお金のことです。
では、なぜ必要なのでしょうか。大きく3つの理由があります。
- 収入が突然止まるリスクへの備え:病気や失業で働けなくなったとき、生活費が必要になります
- 急な医療費への対応:病気やケガによる急な医療費など、予想外の出費に対応できます。なお、家電の故障や車の修理は「特別費」として別に積み立てておくのが基本です(特別費とは?|急な出費に困らないシンプルな積立方法)
- 精神的な安心感:「いざとなれば使えるお金がある」という安心感は、日々の気持ちの余裕につながります。投資を始めたあとも、相場が一時的に下がっても冷静に向き合えるのは、この資金があるからです。
子育て中は特に、急な教育費や習い事の費用、子どもや親の病気・ケガによる収入減など、想定外の出費や収入の変化が起きやすい時期でもあります。
いくら必要?シンプルな決め方
生活防衛資金の金額は、とてもシンプルな計算で出すことができます。
計算の基本は「月の生活費 × 月数」
生活防衛資金 = 毎月の生活費 × 必要な月数
まず、自分の家庭の「毎月の生活費」を出すのが最初のステップです。
住居費・食費・光熱費・通信費など、毎月かかっている支出の合計を出してみてください。
ざっくりでかまいません。家計管理を細かくやっていない方でも、通帳やカードの明細を見ればだいたいの金額はつかめます。
毎月の生活費の把握に迷ったときは、家計簿が続かない人へ|4つでOK。1か月のお金をシンプルに見える化する方法も参考にしてみてください。
自分に合った「月数」の選び方
月数の目安は、情報によってさまざまで、正直なところ「これが正解」という答えはありません。
私が参考にしたYouTubeチャンネル・リベ大(両学長)では、以下が目安として紹介されていました。
| 家庭の状況 | 目安 |
|---|---|
| 会社員 | 6ヶ月分 |
| 自営業 | 1〜2年分 |
| 子育て世帯(会社員) | 1年分 |
| 子育て世帯(自営業) | 2〜3年分 |
子育て世帯は、共働きであっても子どもにかかる費用が大きいため、会社員の目安より多めに設定されています。自営業はさらに収入が不安定になりやすいため、多めの備えが推奨されています。
どれが「正しい」ということではなく、自分が安心できる金額を目指すことが大切です。

計算例で確認してみよう
例として、毎月の生活費が20万円の子育て世帯(会社員)で考えてみます。
- 目安の1年分:20万円 × 12 = 240万円
「240万円……」と、多いなと感じるかもしれません。
私も最初に見たとき、多いなと思いました。
でも、備えないことには始まらないので、まず動くことにしました。
一気に1年分を用意しなくて大丈夫です。
最初の目標は3ヶ月分。生活費が月20万円なら、60万円が最初の通過点です。
3ヶ月分あれば、もしものときの失業保険が出るまでの期間や、急な病気にも慌てず対応できます。それだけで、日々の心の余裕がぐっと変わります。
そこから少しずつ積み上げていけば、1年分にも着実に近づいていけます。
防衛資金を無理なく貯める3つの方法
「貯めないといけないのはわかったけど、どうやって?」という方に、実践しやすい方法を3つご紹介します。
① 先取り貯金で「最初から分けてしまう」
給料が入ったら、まず決めた金額を別口座に移す方法です。
「残ったら貯めよう」では、なかなか貯まりません。
先に分けてしまうことで、意識しなくても残高が増えていきます。
防衛資金の口座は、先取り貯金の口座と別に作るのがおすすめです。
「これは生活防衛用のお金」とはっきり分けておくことで、使ってしまうのを防げます。
先取り貯金の始め方は、貯金が続かない人へ|意志に頼らない先取り貯金のシンプルな始め方で詳しく解説しています。

② ボーナスを活用してまとめて積み上げる
毎月少しずつ積み立てながら、ボーナス時にまとめて入れる。この両方を組み合わせることで、目標金額に着実に近づけます。
③ 固定費の見直しで「貯める余力」を作る
毎月の支出を減らせれば、その分を防衛資金に回せます。
効果が大きいのは、格安SIMへの切り替え、保険の見直し、ふるさと納税の活用など。
一度やれば毎月続く効果があるので、優先的に取り組む価値があります。
やりがちな失敗と対処法

防衛資金を貯めようとするときに、つまずきやすいポイントが3つあります。
① 防衛資金を普段使いの口座に入れたままにしてしまう
生活費と同じ口座に入れておくと、知らないうちに使ってしまうことがあります。必ず別口座に分けて「手をつけないお金」として管理しましょう。
② お金を増やしたいと焦って、防衛資金が不十分なまま新NISAなどを始めてしまう
防衛資金が少ない状態で投資を始めると、暴落(相場が大きく下がること)のタイミングで生活費が足りなくなることがあります。
たとえば10万円が8万円に値下がりしているとき、生活費のために解約すると2万円の損失が確定します。防衛資金があれば、相場が回復するまで待つことができます。
投資は防衛資金を用意してから、というのはこのためです。
③ 毎月の生活費を把握していない
防衛資金の計算のベースになるのは「毎月の生活費」です。
ここがあいまいだと、目標金額も設定しにくくなります。
まずは通帳や家計アプリで、先月1ヶ月の支出を確認してみてください。
まとめ
生活防衛資金は、病気・失業など「もしものとき」に生活を守るための現金です。
- 子育て世帯(会社員)の目安は1年分
- 先取り貯金・ボーナス・固定費見直しを組み合わせて貯めていく
- 必ず別口座に分けて、手をつけないお金として管理する
- 防衛資金が貯まってから、投資を始める順番を守る
まず今日できることは一つだけ。
先月1ヶ月、いくら使ったかを通帳やアプリで確認してみてください。
子育て世帯(会社員)の場合、その金額に12をかけた数字が目標額の目安になります。

