貯蓄型保険に15年加入した結果|実際の数字と解約してわかった3つのこと

貯蓄型保険を見直すデスクのイメージ 家計管理

「貯蓄型保険に入っているけど、これで本当によかったのかな……」

そんな気持ち、心のどこかにありませんか?

私もずっと、そう感じていました。子どもが小さいころ、担当の保険屋さんに「学資保険より将来受け取れるお金が多いですよ」と勧められて、貯蓄型の終身保険に加入しました。

払い込みを続けるあいだ、何となくモヤモヤが続いていました。当時はうまく言葉にできなかったのですが、今ふり返ると——掛け金に対して増える金額が少ないこと、途中で解約すれば元本を下回ること、その2つがずっと引っかかっていたのだと思います。

あれから15年以上が経ちます。子どもの進学のタイミングで、学費に充てるために解約しました。受け取ったのは、元本よりほんの少し多い金額でした。

アラフィフになった今、あのころを振り返ると「もっと早く知っておきたかった」と感じます。

この記事では、私の実体験をもとに、貯蓄型保険について気づいたことと、今の私の選択をお伝えします。「自分の保険、一度見直してみようかな」というきっかけになれば嬉しいです。


貯蓄型保険って、どんな保険?

掛け捨て保険と貯蓄型保険の違いを示す図

まず簡単に整理します。

民間保険は、保険料の残り方によって大きく2つのタイプに分けられます。

掛け捨て型は、保険期間中に何もなければ保険料は戻ってきません。月々の保険料は比較的安めです。

貯蓄型は、保険料を払い続けることで将来お金が戻ってくる仕組みがあります。代表的なものはこちらです。

  • 終身保険(一生涯、保障が続く保険。解約すると一定額が戻ってくる)
  • 養老保険(満期になると満期保険金が受け取れる保険)
  • 個人年金保険(老後に年金として受け取れる保険)

「保険料を払うついでに、お金も貯められる」という点が魅力に聞こえますよね。

私も、そこに惹かれた一人でした。


私が貯蓄型保険に入った理由

子どもが生まれたころ、担当の保険屋さんから「子どもの進学資金として、学資保険より将来受け取れるお金が多いですよ」と勧められました。年払いで月換算約1万5千円。払込期間は15年間でした。下の子のぶんでも、別の貯蓄型保険をもう一本契約していました。

「貯金するよりも増えるなら、いい話だな」と素直に思いました。進学資金を貯めながら保険にもなる、一石二鳥——そんな感覚で契約しました。

ところが、新NISA(少額投資非課税制度)のことを真剣に調べ始めてから、少しずつ疑問が膨らんできました。


気づいてしまった「3つの落とし穴」

保険の落とし穴に気づいて立ち止まるイラスト

① 途中解約すると、元本割れになる

貯蓄型保険には「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」という、解約したときに受け取れるお金があります。ただし、契約してすぐに解約すると、払い込んだ保険料よりも少ない金額しか戻ってきません。これを「元本割れ」といいます。

私が加入していたのは「積み立て利率変動型終身保険(低解約返戻金型)」というタイプです。払い込み期間中は解約返戻金を低く抑えることで保険料を安くする設計になっており、払い込みが終わるまでに解約すると、特に大きな元本割れになりやすい保険です。

このタイプの保険を持っている方は、保険証書に「低解約返戻金型」と記載されているか確認してみてください。払い込み期間中の解約は、思っている以上に大きな元本割れになる場合があります。

② 16年かけて増えたのは25万円。新NISAとの差に驚いたこと

貯蓄型保険の利回りと積立投資のシミュレーション比較図

「お金が戻ってくる」といっても、実際にどれくらい増えるのでしょうか。

私の場合、払込保険料は270万円台。16年以上かけて解約したとき、受け取ったのは払込総額より25万円ほど多い金額でした。年利に換算すると約0.5%程度です。

当時の銀行金利はほぼゼロに近い時代でしたから、銀行預金よりはよかった。ただ、同じ期間・同じ金額を積立投資に回していた場合のシミュレーションでは、415万円ほどになっていた可能性があります。実際の受取額との差は、約120万円です。

もちろん、投資は元本保証ではなく、増えるとは限りません。当時の私に選択肢は「貯金か保険か」しかなく、投資という発想自体がありませんでした。後悔というよりは、「こんなに差が出るのか」という驚きに近い感覚です。今だったら、積立投資も選択肢に入れていたと思います。

さらに、物価が上がっても保険の受取額は増えません。物価上昇(インフレ)が続くいまの時代、0.5%では実質的に目減りしている可能性もあります。

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③ 「保障」と「貯蓄」が混ざって、どっちも中途半端

貯蓄型保険の特徴は「保障と貯蓄が一つになっている」ことです。でも、これが逆に難しいところでもあります。

保障を手厚くしようとすると保険料が上がる。保険料を抑えようとすると、貯蓄の部分が薄くなる。

「保険は万が一のための保障」「貯蓄は別の方法で」と分けて考えたほうが、それぞれの目的をシンプルに達成できる。あとから学んで、そう気づきました。

「若いころの私に教えてあげたかった」と、今でも思います。


今の私の選択

当時の私は貯蓄型保険を選択しました。その時の私には投資という選択肢がなく、あのとき「積立投資もありますよ」と言われても、選んでいたかどうかわかりません。

子どもの進学のタイミングで、学費に充てるために解約しました。ちょうど株価がどんどん上がっていた時期のことです。でも貯蓄型保険の受取額は、市場に左右されません。15年かけて増えたのは「ほんの少し」でした。

お金を勉強して、「保険は保障、貯蓄は別の手段で」と考えるようになりました。残っていたもう一本の保険も解約し、新NISAの積立に切り替えました。保険と貯蓄をシンプルに切り分けた今の方が、家計が整った感覚があります。

「私もNISAや先取り貯金、やってみようかな」と思ったら、こちらの記事も参考にしてみてください。

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まとめ

今回は、貯蓄型保険についての私の実体験をお伝えしました。

  • 15年以上かけて受け取ったのは、元本より25万円ほど多い金額(年利約0.5%)でした。インフレが続く時代、実質的には目減りしている可能性もあります。
  • 当時の私には「貯金か保険か」しか選択肢がなく、投資という発想がありませんでした。お金を勉強してから選択肢が増え、今なら違う選び方ができると思っています。
  • 保険は「万が一のための保障」として割り切り、貯蓄はNISAなど別の手段で積み立てる——という考え方が、家計をシンプルに整えてくれると感じています。

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まず一つだけ試してみてください。今日、保険証書を取り出して、払込総額と解約返戻金を見比べてみる。「これって何%増えてるんだろう」と気になったら、それが見直しの入口です。


この記事は著者の個人的な体験をもとに書いています。保険の解約・継続については、必ずご自身の契約内容を確認し、必要に応じて専門家にご相談ください。

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